2024/02/18
納豆専門店二代目福治郎 誕生秘話
納豆屋「ふく屋」は昭和34年「大雄納豆製造所」として創業しました。
時代はバブル崩壊後の平成初期、三代目である私は、ある時、取引先のスーパーから大幅な値下げを迫られました。
大手メーカーの市場開拓により価格競争が激化。 大手メーカーによる低価格競争、安売り競争に巻き込まれ、資金面で圧倒的不利な小さな納豆屋の経営は赤字が続き、次第に経営は傾いていきました。
美味しい納豆づくりには定評のあった二代目である私の父の製造技術。
「これだけは後世に残したい」と、私は大きな決断をしました。
それは「最高の原料で、最高の納豆をつくること」でした。
同時にこれは当時業界で盛んに行われていた「安売り競争から脱却する」という意味もありました。
試行錯誤の末誕生した納豆
「こんな高い納豆、本当に買う人がいるのか?」
家族からは心配されましたが、東京の口の肥えた人の中には、受け入れてくれる人が絶対にいるはずだ!
若いころ、私自身が東京で経験した感覚を信じ、高級納豆つくりが始まったというわけです。
「最高の大豆で最高の納豆をつくる。 そして、それを待っているお客様へ直接届ける。」
ひたすらコツコツ、地道に取り組んできました。
初代「福治郎」の納豆づくりを受け継ぐ二代目の職人魂と、三代目の情熱で
「素材にこだわる、日本一高い納豆」として歩み続けています。